柚葉通言

考えにくいことを考えるブログ

忌川タツヤ氏に畏怖した話

 

絶対すくみず黙示録

絶対すくみず黙示録

 

 

ンドルアンリミテッドの30日間無料体験を始めたので、かねてから「一回ちゃんと読まねば」と思っていた忌川タツヤさんの著作をまとめ読みした。しめて十八冊。で、たまげた。才能が段違いだと感じた。

先ず読んだのは『イマガワ血風録』シリーズ。しかるに、他人の日記と云うのは大概面白いものなので、これは驚くには足りない。脱糞出来て好かったね、ってなもんである。ちっともセルパブ戦記でないのはご愛敬。「マックを食べた」と云う記述があるだけで笑ってしまう。

次に読んだのが、『ひとりぼっちのグルメ完全版』。メシどうこうより、プログラマーのくだりに爆笑した。これだけ人生綱渡り出来たら楽しいだろうな、と思う。じっさいはちっとも楽しくないだろうけど。

で、次が『思い出ぺろぺろ』のVol.1及びVol.2。雑多なエッセイ集であるが、『クッキングパパ3巻』のレビューで本の1/3を使っちゃうのはいくらなんでもニッチすぎる。すげぇ。

で、次が『虚構ヒズミラクル』。これは神憑りだと思った。センテンスとセンテンスのつながりが判然としないところが多々あるのだが、そういう「文意」を超えたところで勝負しているのが伝わってくる。つまり第一級の「小説」だと思った。

次。『民泊アプリ殺人事件』。「「怪しすぎる第一発見者」と「贔屓する探偵」を書くことが目的」とのこと。まァ、そうなのだろう。

で、『コンビニ病棟 ショートショート傑作選』。正に傑作選。ぜんぜんショートショートじゃないものもあるが、上手くオチを決めてやろうと云う気概さえ感じさせないところに忌川さんの凄みがあるわけで、ぶっちゃけダラダラ長い方が面白い。とくに最後の『チロルの錬金術師』はベリーグッド。自分の超能力をあまり信じていない男の子が主人公なのだが、その感じはめちゃくちゃ共感出来る。別に共感を誘う目的で書かれたものではないのだろうけれど、でも結構みんな共感しちゃうんじゃないかな。なんとなく思ったが、忌川さんの文体ってステハゲさんを想起させる。

最後。大傑作『絶対すくみず黙示録』。これはあまりにも凄すぎる。忌川さんの集大成であるのみならず平成日本文学の金字塔の一つだろう。これに比べれば中原昌也鹿島田真希も子供だましである。なんてったってこっちは、作者本人さえだましにかかっている。言葉が言葉を呼ぶと云う純粋なる散文運動に、おっさんの自意識を乗せ、どこまでも高く駆け上がる。ここにはポストモダン特有の虚無感がどこにもない。まっさらな「小説」が屹立しているだけだ。素晴らしすぎるね、まったく。

怒りたい人々

ろサーモン久保田とスーパーマラドーナ武智による上沼恵美子への暴言が炎上している。M-1グランプリに於ける上沼の審査への不満がその原因である。

ともあれ俺は、いつからかM-1に興味がなくなってしまった。漫才と云うジャンル自体が洗練され尽くされた感じがして、見る意味を失ったのだ。だから今年も見ていない。上沼の件についても、極めてどうでも好い。

しかしながら、気になることがある。上沼の影に隠れてうっすら炎上していた、立川志らく先生についてである。

志らく先生もまた、今年のM-1で審査員を務めた。その際、ジャルジャルのネタに対し「笑えなかったけど面白かった」として九十九点をつけ、世間から顰蹙を買った。以下、先生のジャルジャル評の全貌を引く。

実は私、ずっと見てて、1つも笑えなかったんですよ。だけども、ものすごく面白かった。だから、これがプロの芸人を笑わせる芸なのかなというふうに感心して。プロがあまりゲラゲラ笑うようなのってのは、そんなに面白くない、本当は。だけど、もう頭の中めっちゃくちゃ面白かったんですよ。

立派な理由ではないか。と云うより、審査とは本来このようなものだ。基準がない以上、モノサシは自前で好いのである。

しかるに志らく先生は、今回の炎上を受けて、自身のツイッターで次のように釈明している。

M1で私が炎上してると聞いたがマネージャーが凄い評判です!と喜んで言ってきた。プロデューサーからもお礼の連絡が、周りも関係者もそう言っていると。つまり認知度の問題。私を不快に思った人に対しては不徳の致すところ。私が上岡龍太郎先生ほどの認知があったらいいだけの話。もっと頑張ろう。

https://twitter.com/shiraku666/status/1069429076786462722?s=19

しかしながら、たとえこれが上岡師匠の発言であっても、どのみち炎上はしていただろうなと思う。インターネットとはそういうところである。月狂さんはよく国民の読解力の低下を憂えているが、得てして大衆は、意図的な誤読を行うものだ。レトリックはすべからく脱構築され、単語レベルでのみ言葉を見られる。「見事な失敗作」と評すれば、「苦言を呈した」と言われるのが、世の常である。

要するに、インターネットと云う空間には、怒りたい人々が渦巻いているのだ。彼らは、ある事象が起こったから怒るのではなく、怒りたいと思って万物に目を向けるから怒るのだ。人は、不愉快なものに対してはどれだけでも理屈を捏ねられる生き物である。くだらんことだ。

柚葉式流行語大賞

・まーた香取が個性見せてるのか……(呆れ)。

マーロン・ブランドは台詞を覚えなかった。

大東文化大学(新井義久、土井杏奈さん)。

・読まなくて好いので買ってほしい。

・なんで老けてんだよ。

・こりゃ隙間社さんとズブズブになる日も近いな……。

みのもんたの陰謀で夕張市財政破綻が日本最大の問題だと思っていた時期がある。

・あまりにもアホやったか……(後悔)。

・⑥番が欲しいです(あいにゃんちゅーぶ視聴者プレゼント企画に対して)。

・なんでマジで小説の敵だと思ってんだよ。

・くさいけど旨いものは、くさいが勝っちゃう。

・ペース配分のプレッシャー。

・文章がおじさんすぎて何言ってるのかよく判らない(三村マサカズツイッターに対して)。

・長編。

・マックなに復活してんだよ(モス派)。

・クイーン嫌い。

陰キャラフィットネス。

・だれよりも先に投票して早々に手持ちぶさたになる男(このセル)。

・マンガは小説よりも早く読み終わってしまうから気にくわない。

・対談。

・ナメてんのか……(涙目)。

・親父がピンポン玉なげて亀田がそれを避ける練習。

・どの雑誌見ても変な顔してる羽生結弦

・紳助さん。

・ガチ桜。

アメリカ人リスペクトなので滅多なことじゃ謝らない。

・苦労を盛る。

・すぐ倍にして言う。

・住友シゲル。

プクリン

・純文学嫌い。

・サノス戦は記念受験

・犬びいき。

・アッコさん。

・身体が四角すぎる(ベン・アフレック及び寺門ジモンに対して)。

・またシナモンがわけ判らんのと友達になったのか。

・友達になっちゃったもんは仕方ないだろ(ダッフィーフレンズが増えるたびに文句を言うSNSユーザーに向けて)。

・念。

・三島嫌い。

・ゾッ帝だよ(怖かったとき)。

・鴎外先生。

・だじゃれで爆笑とるのは無理よ。

・子供が短パンをダサく思うのと同じ理屈で俺はプロットを立てない。

天王寺

・滑走路(志望する大学のレベルに近い大学を滑り止めにする生徒に対して)

・たまには祈っとこう。