柚葉通言

考えにくいことを考えるブログ

とにかくゆっくり書く

論文と小説を書くだけの暮らしをしているので、何か別のことを書けと言われても困る。しかるに今日は、昨日に引続き添削について書く。 むろん、これを推敲と云う言葉で言い換えることは出来ない。なんとなれば、俺は推敲と云うことを全くしないからである。…

リライト

誰かの視線 作者: 吉田柚葉 発売日: 2018/05/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 書き直す、と云うほどのことではないが、新作長編の出版に向けて既刊の添削を行った。具体的には『誰かの視線』と『病まない病』である。前者は、去年に書かれ…

文章読本其の弐

書かれた小説よりも小説家本人の方が面白いと云うことがある。俺も、何人かそんな人を知っている。皆一様にバカなのであるが、そのバカさを以てその作品の魅力に貢献している風でもあり、それを「才能」と言っても好いのだけれど、そうすると、その人たちの…

文章読本

文章を書くに際しての心構えについて思うことを書く。 先に断っておくが、「こう書けば間違いない」と云う文章法など存在しない。「こう書いてはならない」と云う禁さえここには入り込む余地がない。従って、今まさに原稿用紙に向かって握りつけたところのそ…

『「国家」と云う「宗教」』発売記念インタビュー

柚葉通言? 「国家」と云う「宗教」 作者: 吉田柚葉 発売日: 2018/07/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る Q 発売から一週間経ちましたが反響はいかがですか。 A いかがも何も、殆ど売れていない。今後爆発的に売れないとも限らないが、ボチ…

『「国家」と云う「宗教」』発売中!

柚葉通言? 「国家」と云う「宗教」 作者: 吉田柚葉 発売日: 2018/07/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 電子書籍『柚葉通言Ⅲ 「国家」と云う「宗教」』がAmazonKindleストア及び楽天koboにて発売されました。Kindleアプリから無料でダウンロ…

むすびにかえて──「国家」と云う「宗教」⑪

とらわれるな。要するにこれだけなんです。俺が色々と喋ってきた結論と云うのは。 で、もう一寸宗教的な物言いをするなら、「執着するな」と云うことになります。しかるにこれは、あえて宗教的な物言いをしただけのことで、意味は一緒です。後者の方がよりし…

三島由紀夫の「行動」──「国家」と云う「宗教」⑩

文化防衛論 (ちくま文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2006/11/01 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 15回 この商品を含むブログ (31件) を見る いや、みなさんお久しぶりです。前回はとんだことになりまして、まことに申し訳ござ…

三島由紀夫の骨法──「国家」と云う「宗教」⑨──

天人五衰―豊饒の海・第四巻 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1977/12/02 メディア: ペーパーバック 購入: 6人 クリック: 59回 この商品を含むブログ (103件) を見る 今日はけっきょく、三島の話で終わりそうです。それだけ三島…

三島的な、余りに三島的な──「国家」と云う「宗教」⑧──

笹まくら (新潮文庫) 作者: 丸谷才一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1974/08/01 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 29回 この商品を含むブログ (55件) を見る で、引き続き三島由紀夫について喋ります。しかしこの人、さすがに尻尾を見せない。いや、じ…

中上健次について──「国家」と云う「宗教」⑦──

仮面の告白 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/06 メディア: 文庫 購入: 9人 クリック: 190回 この商品を含むブログ (208件) を見る 70年代とか80年代とか、「他者の他者性」と云うようなことがよく言われた時期がありまし…

平成の葬送──「国家」と云う「宗教」⑥──

いや、すみませんね。お待たせしちゃいまして。俺としては用を足して直ぐに再開するつもりだったのですが、トイレでYahoo!ニュースを確認したのが運の尽き、便座に腰かけたまま立ち上がれなくなってしまいました。そう、オウムの死刑囚の死刑執行の件です。 …

「国家」の役割──「国家」と云う「宗教」⑤──

俺の小学生の頃からの親友である住友シゲルくんと毎週金曜日にツイキャスを配信しています。「学校教育」についての議論です。かれこれ二ヶ月くらい続けているのではないでしょうか。しかしいい加減に一寸マンネリしてきた。それは一応の決着がついてしまっ…

物語について──「国家」と云う「宗教」④──

「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2017/07/26 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (14件) を見る こうしてみなさんの前でお話させて頂くのも今回で三回目になります。過去二回、なかなかデリケートなと…

RADWIMPS論──「国家」と云う「宗教」③ ──

RADWIMPS4~おかずのごはん~ アーティスト: RADWIMPS,野田洋次郎 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン 発売日: 2006/12/06 メディア: CD 購入: 5人 クリック: 399回 この商品を含むブログ (511件) を見る さて、本題に戻りましょう。本題とは何か。RA…

洗礼について──「国家」と云う「宗教」②──

どうにもややこしい問題になってまいりました。まァ問題と云うのはややこしいから問題なのであって、「ややこしい問題」なんてのは重複表現であり、突き詰めて考えれば、ある種の語義矛盾とさえ言える。ですが、その矛盾こそが今回の問題のややこしさを体現…

RADWIMPS『HINOMARU』について──「国家」と云う「宗教」──

HINOMARU アーティスト: RADWIMPS 出版社/メーカー: UNIVERSAL MUSIC LLC 発売日: 2018/06/06 メディア: MP3 ダウンロード この商品を含むブログを見る RADWIMPSの『HINOMARU』を聴いた。「日本国旗は古(いにしえ)からはためいてはいないだろ」とか、「文語…

修正版配信開始

柚葉通言? ダメな日 作者: 吉田柚葉 発売日: 2018/06/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る なにかとゴタゴタしてました本ブログの電子書籍『ダメな日』の最新版が配信開始しました。 尚、既にダウンロード済みの方はお手数ではございますがAma…

業務連絡

吉田柚葉の新刊『ダメな日』ですが、なにかとテクストがボロボロでしたので、修正作業を行っております。明日には配信されると思いますので暫しお待ち下さい— 柚葉(ゆうよう)@ダメな日 (@yuzuhayoshida) 2018年6月27日 注・現在は一時出版停止にしております

吉田柚葉『ダメな日』発売

柚葉通言? ダメな日 作者: 吉田柚葉 発売日: 2018/06/24 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 『柚葉通言』の二巻が発売されました。無料ですんで、是非。

ダメな日

本ブログは、四十ほどたまると一冊にまとめるようにしている。一冊目は一ヶ月でたまったが、二冊目は二ヶ月近くかかった。いずれにしてもこの四十と云う数字は俺にとり分水嶺であるらしく、三十五を過ぎたあたりから急激に集中力が切れ始める。書く気が失せ…

弍杏『文中の( )にあてはまる文字を入れなさい』について──弍杏論①──

文中の( )にあてはまる文字を入れなさい (隙間社電書) 作者: 弍杏 出版社/メーカー: 隙間社 発売日: 2015/09/23 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 弍杏さんと言えば、「隙間社のアヴァンギャルドなほう」と相場が決まっている。しか…

菊池公『星の踊り子』について

星の踊り子 作者: 菊池 公 出版社/メーカー: 菊池公文庫 発売日: 2018/04/17 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る あとがきが、好い。曰く、 一年経って、続編を書くというのは至難の業だった。前作をあまり覚えていないし、どこで終わったのかも…

直すことの功罪

大学のアルバイト業務として学生の書いた小説の添削を命ぜられた。手始めに助詞に赤を入れたのだが、原稿用紙四十枚ほどのものの中に誤りが三十箇所程度あった。 助詞とは要するにテニヲハである。これは遠い昔、漢文が日本に入ってきた頃、原文の意味が正確…

長編小説を書く③

毎年、春先から今時分にかけて自律神経がおかしくなる。端的に言って憂鬱になる。文章を書くには少しばかりナイーブな方が好いのだが、それにしても今年は波がひどい。上手く乗りこなせない。文章を読むのも書くのも億劫である。 そうでなくても、俺には文章…

我が家の場合

俺が旅から帰ると直ぐに地震に見舞われた。我が家は震源から離れていたため、体感としては震度三弱、揺れは三十秒ほどつづいた。しかるに家人は、体感としては震度四強、揺れは一分ほどつづいた、と言っているが、まァ盛ってますね。 関西に住むようになって…

富山

富山県は、一年を通して曇り空が広がる。こう云った土地は、仏教が流行りやすい。事実、高岡市の中心部には、高岡大仏と云う、非常に端正な顔立の大仏が、デンと腰を下ろしている。しかるにこれは、観光客を呼び込むには至っていないようである。 又、富山市…

金沢

金沢・酒宴 (講談社文芸文庫) 作者: 吉田健一,四方田犬彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1990/11/05 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 193回 この商品を含むブログ (39件) を見る 金沢人気質と云うものがある。金沢に来る度、強くそれを感じる。 先ず…

月狂四郎『悪人の系譜』について

悪人の系譜 作者: 月狂四郎 出版社/メーカー: ルナティック文藝社 発売日: 2015/12/17 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 月狂四郎さんには、最後の無頼派と言った趣がある。(別名義であるが)『入間失格』と云う太宰を模した小説もあるし、「と…

ここ数日、文芸評論じみたものがつづいた。しかしそれは、このブログの本来の目的ではない。げんに『柚葉通言』第1巻のカテゴリー欄には「ユーモア」のところに丸がつけられている。そのカテゴリーの範囲を俺の無精の筆を以てうっかりつきやぶったとすれば、…